メスにモテまくるレンズ
生きるとは、ひたすら自らのコピーを増やすこと、という視点でとらえれば、オスが精子をばらまくのは理にかなっている。
セックスに応じてくれるメスにモテまくるのは、オスにとって本望であり、これを否定する男は、本能を理性でカモフラージュしているだけである。
昨年の夏の終わりに1本のレンズを買った。
土地付きの一戸建ては別格として、モノとして、私が買ったあらゆるもので最も高い買い物だ。
どうしても使ってみたかった。単焦点レンズ。
予想以上にずしりと重く、そこは想定外だったが、もう慣れた。
買ったばかりで、酒場で泡を口に含む肉食系女子をフラッシュで、サッと構えて、パッと撮った画像は、価格ドットコムのレビューにもあげているのでよかったら後で探してみてほしい。
撮影場所でも、オリンパスいいよねって、このレンズをつけてからよく言われるようになった。
女にモテるには、女が多い場所に行けとは、多くのモテ本に書いてあるが、いやあ、今日はまいったね。
この暑い中、まだ気温がさほど上がらないはずの午前の早い時間だったけど、群がってくるのなんの。
日陰だったからかもしれないけど。
最近、ホントに暑いから、あんまり姿を見かけないと思っていたのだが、いるところにはやはりいるものなんだな。
血に飢えたメスどもめ。いくら子孫を残したいからってさ。
他のオスどもは、やりてー、やりて―って、大声でメスを呼ぶも、俺の一人勝ち。
まあ、土俵が違うからな。
もっとありていに言えば、遺伝子が違うんだよ。文字通り、血が違うんだよ。
その上で、このレンズの底力。
こんなだよ。以下の5枚は、わずか50秒での撮影。おんなじ子ももちろん写っているけども、新たに群がってきた子がいるのもわかるでしょう。
ミンミンゼミのオスどもが鳴いてるのは、誰でもわかるよね。ここでは他にも、アブラゼミ、ツクツクボウシが鳴いてたよ。やりてー、やりてーって。
蚊が刺すのはメスだけで、それは卵を産むための栄養補給のためって、チコちゃんでもやっていたからね。
え?知らなかった?
「ボーっと生きてんじゃねーよ! 」
チコちゃんに叱られる!では丈夫な赤ちゃんを産むため、とやっていたように記憶しているが。
まあ、それはともかく、蚊って、黒いのが好きみたいなんだよね。
今までも直接こちらの肌にではなく、カメラやレンズにやってくるのを何度も何度も見てきた。
上の写真を撮った今日は、このとき、マクロレンズで純白の翅に黒い点々の蛾を撮っていたのだが、蚊が寄ってきて鬱陶しかったので、試しにレンズを地面に立ててみたのだが、まあ、すごいのなんの。
本体であるこちらにもたくさん寄ってきたけどね。
俺、モテるから。
でも、血はくれてやらなかったぜ。
で、レンズだが、これだ。
今年になって若干定価値上げしたし、消費税も買った時は8%だったので、これよりは安く買っている。
んが、購入数ヶ月で、レンズつけたままカメラ落下させたので(ジュンク堂で!)、その修理費用が目ん玉飛び出た。合わせると今の販売価格超える…。
「300ミリは、300ミリは…」とオリンパスのサービスステーションの人が言っていた。
ど素人は、Proレンズなんて買っちゃいけないんだ…とさすがに泣きそうになった。
ところで、ちょうど昨日顧客のお嬢さん(小6)から聞いた話だが、中学入試でこの夏、塾に25万円払ってるって。