怖い。カラダを迫られる
こんなコロナ禍でなくても、こんな濃厚接触は避けたい。
もうモテるのはこりごり。
彼女は、いきなり顔に迫ってきた。
頬に伝わるかすかな感触にカラダが凍り付く。
自分にはその気がないということをはっきり示すために、固まった。
怖くて声も出せない。心の中は絶叫しているのに。
そもそも、話せばわかる相手でもない。
キスされるかと思ったが、こちらにその意思がないことが伝わったのか、いったん離れた。
あきらめたか。
いや、今度は胸か、それとも、え?お腹?
左のひざに来た。
左ひざを立てていた。
迫りくる彼女から逃れるべく、仰向けで後退している途中だった。
息をこらしている途中で気づく。
これは夢だ。
夢なら、脚を動かしても大丈夫だ。
動かしてみた。
目が覚めた。
時計を見ると6時10分。
クミゴン(奥様)が6時に目覚ましをかけているから、それがきっかけだったかも。
目が覚めたとき、左ひざは立てていた。
彼女は、こんな背格好の子(似たような子の写真を選んだ)。
けっこう毛深いんだよね。
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夢の中ではそこまで再現されなかったけど。
なにより、飛ぶときの羽音がなかったな。
あとで気づいたけど。
俺の夢のリアリティもまだまだだ。
怖かったけど。