丸いお尻のメスが毎日俺を誘惑する
断言する。
セックスが最高にいいのは、中年女だ。
石田衣良『MILK』にこんな記述がある。
肌の張りが失われ、髪の艶がなくなり、外見的な魅力が衰えてきた年代の女性の肌を、生涯で最高の質感にする。写真で見ていい肌と抱いたときいい肌というのは、まったく違うものだ
ゼロ距離で気持ちのいい身体には、脂肪と女性たちがたるみといって嫌うやわらかさが不可欠だ
力強く同意する。
中年女は、ぜひ、女であることをあきらめないでほしい。
こんな俺ではあるが、街に出ると、目がいくのはやはり若い女である。
あえて、メス、と言おうか。
肌の張りや髪の艶はそのまま生殖能力の高さに連動する。
ヒトにかぎらず、生物は子孫を残してナンボ。
まだ生殖能力を有しているオスが、生殖能力の高いメスに目を奪われるのは、やれセクハラだ、視姦だと言われようとも、本能に抗うにも限界がある。
女の後ろ姿、男(少なくとも俺)はどこを見るか。
髪と尻だ。
髪についてはまた別の機会にして、尻について。
見た目でいいのはやはり、ヒップアップした尻だ。
これは年齢が上がっても、正しいスクワットで養成可能なので、女をあきらめたくない女は、ぜひ頑張ってみてほしい。
若くして残念なお尻をした女はいくらでもいる。年齢が上がっても、若い女に対して、最も逆転勝ちできるところでもある。
さらに、スクワットで筋力を鍛えておくと、基礎代謝が上がるので、同じものを食べても太りにくくなるというメリットもある。
健闘を祈る。
家の和室でダラダラしていても、俺は、ここのところ、丸いお尻のメスに誘惑されて、しばし、思考を中断せざるを得ない。
駅まで、うちの前の私道を通る人も多い。
コツコツした靴音を聞くと、つい、いい女なのかな?と外を見てしまう。
あ、男だったとがっかりしたことも今まで一度や二度ではない。
しかし、ここ数日のそれは、靴音ではない。
耳につく。
今朝はこの子だった。
クマバチ(キムネクマバチ)。
ボリューム感のある体型なので、蜂だぁ~~と恐れる人も多いが、スズメバチのような攻撃性(※)はなく、極めておとなしい。
GW前後に、オスがホバリングしていて、こちらに向かってくることもあるが、これはまた極めて安全。オスだから。オスは毒針を持っていないので、絶対に刺すことはない。ハチの毒針は、産卵管が変化したものだからメスしか持っていない。
ミツバチに比べて、クマバチは羽音が低く、そのぶん、迫力がある。
翅が大きいとその分音も低くなり、スズメバチとも少し似てくるので、そういう意味での迫力がある。
この羽音が庭のほうから聞こえてくると、つい、見ちゃうんだよね。
ある種の危険を感知するからであろう。
さように、本能に抗うのは難しい。
昨日は、2頭きていた。もう、モテモテ。
モテる男はつらいぜ。いや、モテているのは、花か。
あ、また来ている。
この花、クミゴン(奥様)と今朝ケンカして、名前教えてもらえず。
今、家に帰ってきて、アイロンがけしているのでもう一度聞いてみたら、
「ラインしといた」
「花の名前、聞いても、わかりづらいからね」
ってわけで、
「トレニアカタリーナブルーリバー。なげぇな」
「ブルーリバーは、色ね」
※ スズメバチだって花付近に来ている時は、他の獲物を狩ろうとはしているものの、たいてい人を攻撃はしてこない。スズメバチが危険なのは、(知らずにいる)巣の付近と秋に個体数が増えてきたときに集団でいる場合だ。ただし、小柄なキイロスズメバチは、花の付近にいるとき、ちょっと近づいただけで、こっちに寄ってくることはある。