「この本、めっちゃ面白いですね!」ときめきは?
最近、よく職場の人間に本を貸し付けている。別に利息はとってない。
あるアルバイト学生に読ませようと思ったのだが、別の本を貸していたのでこりゃしばらくダメだと思って、表紙に興味を持った別の子に貸した。
彼女は去年の新卒。かわいいが、仕事は…。
「この本、あまり売れてないみたいなんだけどね、すごくいいんだ」
(本当は売れてたらゴメンなさい)
ある朝、というか昼、出社するなり、
「あの本、めっちゃいいですね!半分くらい読んだんですけど」
といきなり、堰を切ったように話し始めた。
話を聞きながら、「そこ?」と思うことも何度か。
私がいいなと思ったところと違うところがまた面白い。
「人の話を聞くって、こういうことなんだと初めてわかりました!」
(そ、そうか…)
昨日も出社するなり、本当に生き生きした顔で、ちょっとこっちが引くくらい。
「この本、めっちゃ面白いですね!あと、ちょっとで読み終わります。今混沌さん(※)はどんな本読んでるんですか?」
(※)本当は私の役職が入る
「これ」とかばんから取り出して、差し出す。
私が持っているのはP167の写真と同じ帯がついているものだ。
「わあ(かわいい)」と表紙に惹かれてから、「え?なんですか、これ?虫?」と引く。
「お蚕だよ」
「おかいこ?」
(知らないのか?)
まじまじと見つめていたので、「かわいいよね?」「・・・」
「今日中に読み終わるよ。(次、貸そうか?)」
「これは、どうぞ」と気の弱そうな学生アルバイトの方に差し出す。
笑顔で、差し出した手は拒絶を表すボディランゲージだった。
パラパラ中身も見ていたが、虫というだけで、やはりダメなのか…。
「でも、表紙もかわいく作ってあって。中に写真もあって読みやすそう」
表紙の「昆虫学」というところを指でなぞる姿が、やべぇ、そそられた。
「ブログに連載されたのを本にしたんだよねえ」
(といいつつ、やべぇ、説明が正確には正しくない、まあ、本質ではないからいいか)
結局、笑顔で拒絶ポーズでした。
なお、彼女に貸している本はこちらです。
- 作者: マーク・ゴールストン,青木高夫
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 5回
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Kindle版も出てるよ。
以下に、以前書いた私の感想もあります。
最強交渉人が使っている一瞬で心を動かす技術 - 混沌の間 http://konton.cside.com/index.php?go=qamvq3