無為♪皆♪混沌の場H

~感じる言葉、考えるアッシ~

『妻のトリセツ』はなぜ売れているのか?

私がつい最近書店で見た帯では20万部突破だと記憶していたが、今ネットで調べたら

 

《発売たちまち 35万部突破!》

 

と書いてあった。

 

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314373

 

何万部というのは、ちょいと計算してお金に換算すると、こういうことになる(はずである)。

 

税抜き定価が800円、著者の印税が10%とすると、10万部売れると、

 

800円/冊×10万冊×0.1=800万円

 

ライターがいればその取り分はだいたい半分のようだが、まあ、手元にそれくらいの印税収入が著者にもたらされるということ。20万部、30万部となれば…その2倍、3倍…ということだ。

 

で、なぜ売れてているのか、それは、知らん。

 

だが、これに関して、雑感を述べておきたい。

 

私がはじめて黒川伊保子の本を読んだのは、『キレる女懲りない男』だった。

 

キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

 

 

読了は2014年5月20日。読書メーターにはこう書いている。

 

これはめっちゃ面白い!夫婦円満の書であり、少し子育て本でもあり、そして何よりビジネス書だ。有能な女性社員を埋もれさせないためにも、男性管理職は、絶対に読むべき本だ、これは。

 

PC版   https://bookmeter.com/books/5665848

スマホ版 https://i.bookmeter.com/books/5665848

 

2016年9月20日にも再読している。

 

次に読んだのは、『女の機嫌の直し方』

  

 

2017年4月12日に読了。読書メーターに書いたこと。ちょっとだけよ。

 

男の自尊心をくすぐる、くすぐる。うまい書き方だなあ。でも、それはテクニックに走っているのではなく、著者の本心。タイトルからして男向きだが、女は共感できて溜飲下がるだろう。男性脳は縦の深い連携があるというのは初めて知った。わずか4年前の研究なのか。(以下略)

 

PC版 https://bookmeter.com/reviews/63606246

スマホ版 https://i.bookmeter.com/reviews/63606246

 

正直、クミゴン(妻)にはこれを読んでいること、バレたくなかった。

読書メーターに登録するのはやめようかと思ったくらいだ。

 

ところが、詳細はあえてすべて割愛するが、この本をきっかけに、夫婦関係が劇的に改善した。

 

以後、クミゴンが黒川伊保子の本を読み漁り、夫婦関係に悩んだら、そこに立ち返るとまで言い切るようになった。

 

黒川伊保子(とその出版にかかわった方々は)、我が夫婦の危機を救ってくれた恩人である。感謝してもしきれない。

 

このあとすぐ読んだのは『アンドロイドレディのキスは甘いのか』

ちょうどAIについて、少し調べていた時に目が合った。

  

アンドロイドレディのキスは甘いのか

アンドロイドレディのキスは甘いのか

 

 

 読了は2017年5月18日。読書メーター、出だしだけね。

 

息子のいる女の人は、「はじめに」だけでも読んでみて。ファミレスでクミゴン(妻)に読ませたら、感想聞いた後、涙ぐんだよ。そのあと一人で読んだら、俺も涙少し出た。

 

PC版 https://bookmeter.com/reviews/64342562

スマホ版 https://i.bookmeter.com/reviews/64342562

 

それから読んだのが『妻のトリセツ』。

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)

 

 

読了は2018年12月10日。 

 

昨日発売の『定年夫婦のトリセツ』は昨日から読み始め、今日読み終わった。

  

定年夫婦のトリセツ (SB新書)

定年夫婦のトリセツ (SB新書)

 

 

どれも面白いのだが、正直、これらの中では、『妻のトリセツ』が、まあ、相対的にではあるが、一番面白くなかった。

 

『妻のトリセツ』が一番売れている、かどうかは知らないのだが、印象としては、一番売れているように感じる。読んだ中では一番面白くなかったのに。

 

面白さという点では、私には一番新鮮味がなかったことと、「黒川家」のことが一番かかれていなかったことが原因だと思っている。

 

「黒川家」の出来事は、おそらく賛否両論あり、あえて『妻のトリセツ』ではあまり触れなかったのであろう、それが編集方針であろうと私は踏んでいる。

 

毒も癖もない分一般受けしたのか?そうだとすると、ちょっと残念な気がしている。あくまで個人の感想だが。

 

ただ、それらより、出版社の売り方がうまかったのだろうと私は読んでいる。

 

新しい帯には、テレビで次々に取り上げられたことが書いてある。

 

出版社が一切売り込まずに、テレビに取り上げられるってことはあるのかな?あるだろうけど、きっと売り込んだんだろうなあと予想している。証拠は何にもないけどね。

 

 

テレビはオワコンとしばしば聞くが、宣伝効果は大きいよなあ。ネットで広がってもまだ一部の層にしか届かないが、テレビの破壊力はやはり大きいなあ、まだまだ。

 

そうそう、科学的な根拠は薄いという批判もある。

https://www.asahi.com/articles/ASM427TKZM42UCVL02J.html

 

私もその批判は正しいと思う。ある意味、その朝日新聞の記事に売れている理由の一部はあると思う。

 

が、対処療法としての「処方箋」として、かなり役に立つということは、間違いない。

 

もっといい処方箋があったら、教えてくれ。