昨夜出会った白くて美しいマユ、他の奴に食われるくらいならお持ち帰りすればよかった。

いつもの通勤路だった。初めてそこにいるのを見た。

少し見上げる位置だったので、今までそこにいるのに気づかなかったのかもしれない。

その姿を見た瞬間は、正直、声を上げそうになった。

オトナになる前の子を食ってる。

それでも、夜道、街灯に照らされたマユの姿は、白くて美しかった。

思わず声を漏らしそうになったが、まずは撮影することにした。

よく人が通るところではあるが、かまわなかった。

心の涎を俺は垂らしてた。

フラッシュで照らされたその姿は、より一層美しかった。

見る？

マユはかなり大きいこともあり、これは見る人の好みを選ぶとは思うけど。

見る？

いいんだね？

お持ち帰りしようか、ほんと迷った。TG-3で撮った後、家に帰ってからE-M1持ってきて、再度撮りなおしという手もある。その時お持ち帰りしたって。

こんな大きいマユ、初めて見たよ。哺乳類の妊娠かよってレベル。

ちっちゃいマユがたくさんついているのなら何度も見たことあるけど。

ハチだよね？

とりあえず、『繭ハンドブック』には出ていなかった。『繭ハンドブック』には、もちろん蛾がメインだけど、蜂の繭も一部載っているんだよね。

家に帰って、クミゴンと話しているうちに、繭のことは忘れてしまった。

「え？今日、ウナギ？」「やわらかーい」「きのうカキフライ2つで、今日はウナギ。精力つけろってか？」「今夜はリラックスする？」「リラックスさせてくれるっていうことは、奉仕してくれるってこと」「もちろん（ギラギラ）」

（一つだけクミゴンのセリフです。正解者には、、、何も出ません）

しかし、今朝、また思い出した。どうしてもマユのことが忘れられない。

今日の休み、だから、昼にもう一度撮りに行った。今度はE-M1で。

すごく広い家の植木の1本だったのだが、わからなくなっていた。

そんなバカな。

2往復はした。

いや、確か、道曲がってすぐの場所だったはずだが…。

足元を見ると、幼虫の糞は若干落ちている。やはりここのはずだが…。

（ただし、画像の幼虫の糞はもっとビッグサイズのはずである）

鳥に食われたか…。それとも、家主が処分してしまったか…。

もう一つ、同じ木に繭っぽい白いものがあったのだが、それもわからなくなっていた。

ちなみに、それは以下のもの。より高い位置なので、小さくしか写っておらず、わかりづらい。

やはり、思い切ってお持ち帰りするべきだったか…。

チャンスは、常に、今！なのだ。