【ナンパ】お盆の夜の都庁にて
自分も写ってる。キラキラ星人。普通の意味では失敗写真だが、アリバイ写真だから別にいいの。それに、夜景と建物内がミックスして、面白いと私は思う。
彼女も案の定、夜景を撮り始めた。
窓際を左回りに、少しずつ移動。いくつか撮った後、おっと、逆回り。
元の位置に戻る。もちろんついていく。一テンポ遅らせて。
おっと、自撮り棒登場。これは声掛けチャンス。しばらく様子をうかがう。
また左回り。
さっきよりもさらに進む。
撮り終わって歩き始めた。声をかけようと思ったら、一テンポ遅く、あっと空振り。きまり悪い瞬間。
展望台、最後のコーナー。人が多く、写真が撮れない。彼女はまた逆回り。もう一度自撮り棒で撮影してた。
また動き出したところで、その正面に出て、話しかけた。
「撮りましょうか?」
「ふにゃむにゃうにゃ」
聞き取れない。耳を傾けた。
「にほんごわかりません」
え?その顔つき、その発音。。。ということは、
「韓国?」
はい、というような表情だった。楽しく会話したかったので、諦めてしまった。
ノンバーバルで会話を楽しむという手もあったかとあとで思ったが、そのエネルギーがなかった。
なにより、やはり日本語で会話したかった。
帰りの長蛇のエレベーターを待つ列、一緒にお話ししたかったので。
gmailアドレス教えて、撮った写真送ろうかなんて話しかけることも思いついたけど、そこまでしてつながろうとは思わなかった。
帰りの列待つ間は、ひたすら周りの人間の観察。
目の前の長身、中国人カップル、場合によっては写真撮ってあげようと思ったけど、そういう流れにうまくならなかった。
それにしても、外国人多し。中国人、韓国人、ざっくり欧米人。日本人は若干家族連れ。稀にカップル。
思わず日本語話しているか聞き耳立てちまったぜ。
カップルの女の方は、かわいい子や美人ばかり。これは、残酷な現実。
ちょうど21時ごろだったと思う、エレベーターを降りたのは。もう昇る人が減っていた。
夏休み前の出張で、仲良くなった28歳の子に、俺、ナンパしてみたいんだよ、でも、なかなかナンパしてみたいって子が目の前にいなくてね、それなら一人でいたほうがいいやってことが多い。でも、この夏休みの宿題ねって。
これで宿題OKですか?だめ?
すると今日がもうラストチャンスなんですけど。どこいこ。
ちなみに、この後、ブックファーストいって、感動しまくった。
読書メーターのつぶやきに続く。
ここだよ。